その名の通り、右手は黒鍵ばかりのパッセージが延々と続きます。ショパン自身「この曲は、黒鍵ばかりを弾く曲であることを知っていないと全く面白くない曲」と言っていたそうです。技術的にはショパンのエチュードの中にあって、それほど難しくないですが、きちんと粒の揃った音で弾かなければ、この作品の美しさは引き立たないと思います。絶対的な技術の正確さが要求されているところを考えると、これも案外な難曲かもわかりません。なお、「黒鍵」という名前はついているものの、左手の和音には頻繁に白鍵を弾く箇所が登場しますが、実は右手にもたった1ヶ所白鍵を押さえるところがあります。

ジョルジュ・サンドの飼っていた小犬が自分のしっぽを追いかけてくるくる回る癖をもっていて、それをピアノで表現して欲しいというサンドの頼みで作曲されたワルツと言われています。曲名については海外では「1分ワルツ」とも呼ばれるそうです。快活な作品ですが、中間部の優美さはピアノの詩人ショパンの音の世界です。

ショパンの19曲のワルツの中で最もポピュラーな作品。非常に快活で優美で、分かりやすく親しみやすい作品ですが、ショパン独特の孤独感、哀愁といった要素が少なく、彼の他の作品に見られるような独創性には欠けているようです。やはりショパンという人も生身の人間で、サロン文化の中で優雅に踊るための円舞曲を書きたかったのでしょうか。彼のワルツの中では最も舞踏音楽に近いこの作品、何故これほど人気があるのか、逆に不思議に感じます。

chopinショパン礼讃(Praise Chopin)...

ピアノといえば、ショパン。ピアノの詩人=フレデリック・フランソワ・ショパンの作品を「中村紘子」さんの演奏で堪能してみましょう。映像の出典は、中村紘子avex移籍第1弾DVD「プレイズ・ショパン」からのものです。


※映像の著作権は、©avex inc.さんのものでーす。

ショパンあれこれ

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